ダイバーシティを語るうさぎ「性暴力サバイバー」

性暴力の被害当事者です 。PTSDの事、自分の体験談、日々の楽しみなど色々な事を綴ります。女子大生です。

同意年齢と性教育

性的同意年齢

先日、韓国で性的同意年齢が13歳から16歳に引き上げられたというニュースがありました。

現在の日本の法律における性的同意年齢は13歳です。

前回のブログで、性犯罪に関係する法律の改正してほしいポイントについて「時効の撤廃」を挙げましたが、性的同意年齢の引き上げも、とても重要だと考えています。

 

性的同意年齢とは

性行為の同意能力がある年齢の下限

のことです。

現在の日本の法律では、13歳になったら自分の意思で性的な同意をする能力があるとみなされることになります。13歳ということは中学1年生の年齢ですね。

 

13歳と、同意能力と、性教育

私が13歳の時、自分に性行為について同意する、しないを判断する能力があったかどうかを考えましたが、私は絶対にありませんでした。

そもそも、私が“性行為”というものを知ったのが中学1年生の後半でした。

部活動の帰りに友達5、6人と歩いていて性行為についての話題になりました。その時私は何も知らなくて友達が何を言っているのかよく分かりませんでした。友達に「知らないの〜?」とからかわれた事が衝撃的だったのでとてもよく覚えています。

「だって学校で習ってないじゃん」というのがその時の気持ちでしたが、今思えば同意年齢を過ぎた年齢で“学校で習ってない”というのはとても大変な問題です。

 

私は小中学校時代、かなり真面目で成績も良い生徒でしたので(自分で言っちゃった....笑)その記憶を信じるとすれば、私が授業を聞いていなかったとか、そういう事でもない気がしますし、少なくとも記憶に残らないような範囲での性教育しか13歳の時点では受けていなかったと思います...。

 

性的同意年齢の引き上げそのものも大切ですが、その年齢までにある程度進んだ性教育が必要だということを、今回韓国のニュースや一般社団法人Springさんの#OneVoiceキャンペーン をみて改めて感じました。

 

外国の性教育

余談ですが、先日シンガポール人の友達と電話で話す事があり、性的同意年齢や性教育についても話題が及びました。

彼は、

 

「今までの学校教育で、きちんと性教育を受けてきた自信がある。避妊の仕方や体の仕組みだけじゃなくて、同意の取り方とか性犯罪についても段階を追って学んできた」

 

と話してくれました。

自信を持ってそう言えるって凄いことだと思います。それに、性的同意の取り方や性犯罪についても、性教育で学ぶべき項目だという前提で自然に話す事ができるという事も、とても感心してしまいました。

正直お互いの国の性教育の問題点について議論する事を想定していたのでとても驚きました。

 

日本は日本に合ったやり方があると思うので、何でも「海外はこうなのに」と比較して現状を悲観するという事はしたくないのですが、彼の話を聞いて海外の性教育がどんなものなのか、とても興味が湧きました。

今後、色々な国の性教育について研究してみたいと思います。

 

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