ダイバーシティを語るうさぎ「性暴力サバイバー」

性暴力の被害当事者です 。PTSDの事、自分の体験談、日々の楽しみなど色々な事を綴ります。女子大生です。

加害者の匂い【フラッシュバックのトリガー】

※ 今回のブログには性暴力のフラッシュバックに関する描写や説明があります。辛くなってしまう可能性のある方は、どうか無理をなさらないでください。

(心が癒される、私のお気に入りグッズについて書いた記事はこちら♡)

 

性被害を思い出す新しいトリガー

先日、外出先から帰宅する電車の中で、性被害を受けた当日のことを鮮明に思い出してしまうフラッシュバックのトリガーを新しく見つけてしまいました。

 

どうやら、ある特定の洗剤のような衣類の匂いがダメみたいです。

電車で偶然横に座った方から、ふわっと流れてきた匂いで、性被害を思い出してしまいました。おそらく加害者の匂いに似ていたのだと思います。

 

それから急いで次の駅で降りて、駅のトイレに30分ほどこもりました。手足が痺れて目が回り、被害当日の痛みや恐怖をあたかもリアルタイムで被害に遭っているように思い出しました。

 

ここ最近フラッシュバックの症状はだいぶ落ち着いていて、久しぶりに症状が出てしまったため、本当に焦りました....。

精神科の薬は体が重くなったり、行動するのが大変になってしまうので、大学生活を頑張るために、慢性的な睡眠不足やPTSDの症状をなんとなく自分の中で誤魔化して何年もずるずるやってきてしまったのも問題だったのかなと思います...。

PTSD、ちゃんと治さなきゃいけないのはすごく分かるのですが、薬などで治療をするとなるとなかなか日常生活との両立が辛い時があって....。

私は今まで大学受験、学生生活、アルバイトなどを優先して”普通“に生きるために治療を後に回し続けてきました。

大学受験の時は、センター試験の3日前まで精神科へ入院していましたが、その時も極力薬や積極的な治療は避けて、勉強を続けました。

 

今までそういう選択肢を取ってきたから、今こうやって大学で刑法を学びながらブログを書いたりできているのもあるので、悪い選択ではなかったと思いますが、ただ、少し頑張りすぎちゃったかなと思うこともあります。

 

今回新しいトリガーを見つけてとてもショックでした。「匂い」って急に出会ってしまうものだから避けることもできないし、少し怖いです。しかし、もう一度自らの治療について見直す機会だと捉えて、PTSD寛解に向けて再スタートしようと思います。

 

前田かや子

 

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