性被害者支援について意見交換会
意見交換会
7月10日(金)に愛知県の豊田市議会議員の中島竜二議員と、性犯罪被害者の支援制度やセカンドレイプの問題など、性犯罪を取り巻く様々な問題について約2時間の意見交換会をしました。
中島議員とはこれまでメールで意見交換を行っていました。しかしCOVID -19 の影響でなかなかお会いできず、先週の7月10日にやっと直接お話しすることができました。
近頃、政府の性犯罪対策強化に関する方針や、性犯罪の刑法改正が話題になっており、以前より多くの人が性犯罪について関心を持つようになったと思います。
そして、地方公共団体のより人々に近いレベルでも性犯罪の被害者が生きやすくなるようなシステムが作られる流れになればいいなと以前から考えていましたので今回このような機会を得ることができてとても嬉しかったです。
豊田市の現状と私の考察
中島議員は今回私が議会へ伺う前に、市民相談課の窓口にて
「今後性犯罪被害者を支援するシステムなどを作る予定はあるか」
という事を聞いてきてくださいました。
しかし、返ってきたのは
「そのような内容の相談はほとんど無いからその予定は特に無い」
という回答だったそうです。
なるほど、限られた時間の中でより多くの市民のニーズをカバーしなくてはならないから、行政も他の民間企業と同じように“数字”が大切なのか!
その視点は今までありませんでした(´・Д・)」
しかし、私が被害にあった当初を思い返してみましたが、ネットで支援を受けられる場所を色々探していた時、(私のリサーチ能力の低さも相まって)市役所へ問い合わせるという発想はなかったように思います。
中島議員からそのお話を聞いた時「市役所に相談して良かったんだ!」と目からウロコが落ちました。
「相談するのが恥ずかしい」などの理由の前に、そもそも「市役所でそういう要望を出せる事を知らない/発想がない」というハードルがあるように感じます。
すぐに“何かの制度を作る”という事も必要ですが、今あるシステムの中で、被害者が相談したり支援を受けられる場所を、すぐ見つけられるようにする取り組みがもっと盛んになるといいな、と思いました。
また、私は被害にあってから被害届を出せておらず、いわゆる”暗数“の1人です。そのため現状では何か地方公共団体の支援制度ができてもそれを受けられない可能性が高いです。
もちろん何か制度ができた時に全ての人を無条件で対象にするわけにはいかないので、被害届の提出はある一定の指標にはなると思います。しかし、私のようにカウントされていない被害者も含め、より多くの人をカバーするにはどうしたら良いのでしょうか....。
このような事についてももっと理解を深めて研究してみたいなと思いました。
最後に
今回は中島議員と約2時間お話をして様々な気づきがあり、行政のシステムなど、自分がもっと勉強してみたい分野や知らなかった分野がよりハッキリしました。
この経験を活かして自分にできることは何か研究し、被害者が生きやすい世の中になるように、少しずつ行動していきたいです。
最後になりますが、
お忙しい中お会いする機会をいただいた中島竜二議員と、今回の意見交換会のために作成したGoogleフォームのアンケートにTwitterなどからご参加いただいた皆様には心よりお礼申し上げます。